まいどおおきに、ねやです。
突然だがみなさんは電車を乗り過ごしたことはあるだろうか?
僕はついこの間、盛大に乗り過ごした(笑)
みなさんも1回は電車を乗り過ごしたことがあると思うが、
乗り過ごしたときはどうしているだろうか?
おそらくほとんどの人は次の駅で降りて、
改札を出ずに反対方向の電車で戻っているだろう。
しかしその行為をしてしまうと、法律違反で罰せられる可能性がある。
それではどうすればいいのか?
今回は、電車を乗り過ごしたときの正しい対処方法を解説していく。
日本のほとんどの鉄道会社での乗り過ごしはこれで対処できるから、
自分の記憶に焼き付けておくか、記事をブックマークしておくといいだろう。
【結論】駅員に申し出る
さて正しい対処法を早速言ってしまうと、改札の駅員に正直に乗り過ごしたと言うことだ。
正直に「〇〇駅で降りるつもりが乗り過ごしました。」と言おう。
基本的には乗り過ごした区間分の運賃を支払う必要があるが、駅員の裁量で無料で帰してくれる場合もある。
改札を出ずに戻ってはいけない理由
ということで正しい対処法を分かっていただけたと思うが、これだけでは記事の文字数的によろしくないから、なぜ改札を出ずに戻ってはいけないのか等も解説する。
鉄道営業法18条違反
改札を出ずに戻ってはいけない理由はただ1つ。
鉄道営業法18条違反になるから。
この鉄道営業法18条にどういうことが書かれているのかというと、
「有効な乗車券を持たずに鉄道に乗ってはいけないよ。」
的なことが書かれている。
つまり「不正乗車するなよ。」ということだ。
「いや乗り過ごしの場合は乗車券持ってるじゃん!」
と思っている人もいるかもしれないが、
その手に持っている乗車券は、乗る駅から降りる駅までの区間のみ有効な乗車券だ。
つまり…
乗り過ごした区間の運賃が足りない
のだ。
鉄道は原則として乗車するすべての区間の乗車券が必要。
例として、上野東京ラインを新橋から上野まで乗車する予定が、なんやかんやで乗り過ごして尾久まで乗車してしまったとしよう。
新橋→上野は元々乗車予定だから乗車券を保有しているが、乗り過ごした上野→尾久の乗車券はどうだろうか?
当然だが乗車券を持っていない。
仮に降りる予定だった上野に戻ったとしても、その区間は既に乗車してしまっているから、追加で運賃を支払う必要がある。
だから改札を出ずに戻ってしまうと、乗り過ごした区間分の運賃を支払わずに電車に乗ったことになってしまい、不正乗車になってしまうのだ。
したがって、乗り過ごしで改札を出ずに戻ると鉄道営業法18条に違反することとなる。
不正乗車は通常の3倍の運賃を請求される
そしてこの鉄道営業法18条に違反して不正乗車をしてことが駅員等に見つかった場合、
不正乗車した区間の運賃に加えて、その運賃の2倍の増運賃を請求される。
つまり通常の3倍の運賃が請求される。
もちろん既に支払った運賃に追加ではなく、それとは別に全額支払う必要がある。
これを安いと見るか、高いと見るかは人によって変わると思うが、安いと思ったとしてもキセル乗車は絶対にやめよう。
交通系ICカードは没収される
紙のきっぷの場合は3倍の運賃が請求されるだけで済むが、交通系ICカードで不正乗車をした場合はそれだけでは済まない。
なにをされるかというと、不正乗車に使用した交通系ICカードを回収される。
もちろんカード残高も全部持っていかれる。
この理由は不正乗車に使用されたきっぷは回収されるという決まりがあり、交通系ICカード=きっぷという扱いであるからと、交通系ICカードは鉄道事業者からの貸与品であるからだ。
Welcome Suica等の一部の交通系ICカードは乗客の所有物だから回収されないという噂はあるが、原則不正乗車すると回収されるから注意してほしい。
定期券は毎日不正乗車をしたという扱いで請求される
さらに恐ろしいのは定期券だ。
定期券で不正乗車をすると、使用開始日から不正乗車した日の間毎日不正乗車したという扱いになり、その日数×往復分の運賃と2倍の増運賃を請求される。
もちろんその定期券は回収される。
実際、定期券での不正乗車が駅員にバレて80万円以上の増運賃を請求されたというツイートを見かけたから、絶対に不正乗車はしてはいけない。
戻る場合は一度改札を出てから
ということで、乗り過ごしたときに改札を出ずに反対方向の電車で戻った場合は違法となり、
通常の3倍の運賃を支払う必要があるということを分かっていただけたかと思う。
もちろん、乗り過ごしたときに一度改札を出て、
乗り過ごした区間の運賃を支払って上で戻るのは全く問題無い。
むしろ100点満点だ。
ただ、もっといい方法がある。
それは先程話した、駅員に乗り過ごしたことを言うという方法だ。
駅員に申し出るべき理由
なぜ駅員に言ったほうが良いのか。
その理由はただ1つ…
無料で戻れる可能性がある
からだ。
ここは駅員の裁量にもよるが、乗り過ごした区間分の運賃を免除してくれる場合がある。
もちろんさきほどとは違い、こちらは合法的にだ。
どれくらいなら無賃で帰してくれるかは、駅員や乗り過ごした距離によって変わるから分からないが、
都市部で2~3駅乗り過ごした程度なら、悪質なものでない限り無賃で帰してくれるだろう。
ただ先程も言った通り、駅員の裁量によるということは忘れないでほしい。
「1駅でもダメ!」という厳格な駅員も居る可能性はあるから、
「タダで戻れたら良いな…。」
程度に考えておくべきだろう。
【結論】乗り過ごしたら駅員に申し出よう
今回の記事を読んだことで電車を乗り過ごしたときは、
駅員に乗り過ごしたことを申し出るのが、正しい対処法だということを分かっていただけただろうか?
今回の例は紙のきっぷだったが、ICカードの場合も同様に改札を出ずに戻るのは違法だから、ちゃんと駅員に申し出よう。
ロンドンの地下鉄は乗り過ごすと罰金!?
これは余談だが、ロンドンの地下鉄は乗り過ごすと罰金が取られるらしい。
どうやらロンドンの地下鉄は乗り越し精算ができず、
乗り過ごしたら問答無用で罰金が取られるシステムになっている模様。
ちょっとこのシステムは、乗り越し精算が当たり前にできる日本人からしたら理解不能だが、
ヨーロッパは日本の比じゃないレベルで無賃乗車が横行しているらしいから、その対策なのかもしれない。
ロンドンに行く機会がある人は覚えておくといいだろう。