まいどおおきに、ねやです。
みなさんはモバイルSuicaは利用されているだろうか?
僕は関西在住だから、定期券の関係上日常使いしているとまでは言えないが、定期区間外に出かけるときはそれなりの頻度で利用している。
券売機に並ばずにチャージができて、ビューカードでチャージすると1.5%還元だから便利でお得だ。
しかしそんなモバイルSuicaが突如として普段通りに使えなくなった。
今回はその時の実体験を話していこうと思う。
同じエラーに悩まされている人は、ぜひ参考にしてほしい。
モバイルSuicaにチャージができなくなる
事の発端は7月の中頃。
連日の猛暑が続く中、Amazonではプライムデーセールが開催されていた。
僕はそのAmazonセールで買い物をし、「電子マネー支払い」で注文した。
あまり知られていないが、Amazonは楽天EdyやモバイルSuicaといった電子マネーで代金の支払いをすることが可能。
このとき僕はモバイルSuicaでの支払いを考えていた。
注文した商品の代金を支払うべく、モバイルSuicaにビューカードからチャージを実行したが…

エラーコード「2320」のエラーが発生。チャージに失敗してしまった。
最少額の500円でチャージを試みるが失敗、完全にチャージができなくなった。
これが1ヶ月以上も続くとは、まだこのときの僕は知る由も無かった。
クレジットチャージに制限がかかった

そもそもこの「2320」エラーはどういったエラーなのかというと、アプリ画面にも表示されている通り、モバイルSuicaのクレジットチャージは一定期間にチャージできる上限額というものがあり、それに到達している状態だということ。
この上限額は一律で決められているものでは無いらしく、モバイルSuicaの利用状況に応じて会員ごとに個別で設定される。
つまり僕はモバイルSuicaの利用頻度の割にクレジットチャージの回数が多いとJR東日本に判断され、クレジットチャージに制限をかけられた模様。
心当たりしか無い

利用頻度の少なさでモバイルSuicaに制限をかけられたわけだが、思い返してみればここ数ヶ月、モバイルSuicaをあまり利用していなかった一方で、頻繁にクレジットチャージを行っていた。
というのもその時期はWESTERポイントを貯めたいという理由でモバイルICOCAをメインで利用していたり、クレジットカードのタッチ決済での鉄道乗車がお得なキャンペーンが開催されていたためそちらを利用していたりと、他社の決済サービスばかり利用していた。
それでいて、あまり利用していないクレジットカードでクレジットヒストリーを貯める目的で、少額のチャージを繰り返していた。
こんな利用をしていたら制限をかけられるのも納得だ。何も文句は言えない。
Google Payからも1円すらチャージ不可に

とは言いつつも、モバイルSuicaにクレジットカードからチャージができないのは困る。
どうにかしてクレジットカードからチャージできないかと思い、Android版モバイルSuicaのもう1つのクレジットカードからのチャージ方法である、Google Pay経由でのチャージを試みた。
しかし結果は失敗。 エラーコード「RESULT_ERROR_8H025」のエラーが発生し、1000円はおろか1円すらチャージできなかった。
このエラーコードの情報がネット上に無かったためGoogleに問い合わせたところ、これも「2320」と同じエラー内容とのこと。
どうやらモバイルSuicaアプリからのチャージ上限とGoogle Payからのチャージ上限は共通で、上限に到達するとどちらからもチャージできなくなるようだ。
解除方法はSuicaを利用する

そしてこのチャージ制限を解除する方法はただ1つ。
モバイルSuicaを交通機関や実店舗でのお買い物で利用して利用実績を積む。
サポートに問い合わせても対応してもらえない模様だから、これ以外に制限を解除する方法は存在しない。
クレジット以外の方法でチャージをして利用実績を積むのが最速かつ唯一の選択肢だ。
現金チャージしたくない

ということで利用実績を積むべく、早速利用していきたいところだが、ここで壁が立ちはだかる。
それは先ほどから何度も話している通り、クレジットチャージが利用できないことだ。
券売機やセブン銀行ATM等で現金チャージは可能だが、チャージによるポイント還元が無いからお得感はゼロ。
僕はビューカードからのチャージで貰える1.5%還元目的でモバイルSuicaを利用している面が強いから、それが貰えないモバイルSuicaに魅力を感じない。
制限がかかっている状況でそんな贅沢なこと言うのもおこがましいかもしれないが、チャージでポイント還元が貰えないのであれば正直使いたくない。
JRE POINTは貯めたい

しかしそれでも、この時期はSuicaを使いたいとある事情があった。
それは近々仙台に行く予定があり、JRE POINTを貯めたかったためだ。
詳細な解説は省くが、Suicaには乗車ポイントという施策があり、JR東日本エリアをモバイルSuicaで乗車すると運賃の2%がJRE POINTで還元されるのだ。
それ以外にも、NewDaysなどの駅ナカ店舗でSuicaを利用するとJRE POINTが還元されるなどの施策もあるため、JR東日本エリアをお得に利用するにはSuicaの利用が必須。
そんなこんなでわがままな僕は、なんとかしてクレジットチャージが利用不可でもお得にチャージする方法は無いかと探すことにした。
クレジットチャージ以外のお得なチャージ方法
色々探した結果、クレジットチャージ以外でお得にチャージできる方法として下記のチャージ方法を見つけた。
- オートチャージ
- JRE POINTチャージ
- 他社決済サービス経由のチャージ
- Apple Payチャージ
どういったものか1つずつ解説していく。
オートチャージ

まず1つ目はビューカードからのオートチャージ。
「2320」エラーでクレジットチャージに制限がかかっていたとしても、オートチャージは利用できるとJR東日本の公式サイトに記載されていた。
この方法なら通常通り1.5%還元も得られる。
しかし、Suicaのオートチャージが機能するのはJR東日本の改札機のみ。
僕は関西在住でJR東日本エリアに行くことが少ないから、残念ながらこの方法は利用できない。
P.S.今思えば仙台はオートチャージが利用可能だから設定しておけばよかったかも
JRE POINTチャージ

2つ目はJRE POINTでのチャージ。
これはそのままの通り、JR東日本の共通ポイントであるJRE POINTでチャージをする。 1ポイント→1円で1ポイントからチャージ可能だ。
JRE POINTでのチャージ自体にポイント還元は無いが、現金でチャージするよりはお得感がある(と僕は思う)。
しかし当たり前だがJRE POINTが無いとJRE POINTからのチャージはできない。
僕はこのときほぼ全てのJRE POINTを他の用途で利用してしまい、残りをチャージしても雀の涙ほどの残高にしかならなかったため、この方法も利用できなかった。
他社決済サービス経由のチャージ

3つ目は他社決済サービス経由でのチャージ。
実はモバイルSuicaは、楽天ペイ、au PAY、d払い、Suitto、J-Coin Pay、ファミペイからもチャージが可能。
しかもこれらの他社決済サービスからチャージ分は、Suicaポケットという現金からのチャージとほぼ同じ扱いのチャージとなる。
実際過去にファミペイからチャージをしたことがあるが、Suicaポケットとしてチャージされた。
つまりクレジットチャージの扱いにならないため、「2320」エラーが発生していたとしてもチャージができるうえ、チャージ方法によっては他社決済サービスからポイントが付与される。
この方法を利用し、楽天ペイかファミペイからチャージすることも考えたが、最終的には後述するもう1つの方法でチャージすることにしたため、今回この方法は利用しなかった。
Apple Payチャージ

そのもう1つの方法はApple Payからのチャージ。
iPhoneのウォレットアプリに登録したクレジットカードからSuicaにチャージする方法だ。
AndroidのモバイルSuicaがGoogle Payからチャージすることが可能であるのと同様に、iPhoneのSuicaもApple Payからチャージすることが可能。
「さっきGoogle Payからチャージできないって言っていたよね?」と思われた読者の方もいらっしゃるだろうが、Apple Payチャージの場合は話が別。
確かにGoogle PayチャージはモバイルSuicaアプリからのクレジットチャージと同じ制限がかけられる。
一方、Apple Payチャージは制限というものが無いらしく、Suicaアプリからのチャージに制限がかけられていてもチャージすることができる。
これはJR東日本の公式サイトだけではなく、iPhoneのSuicaアプリにもチャージ失敗時に「Apple Payからチャージしてください」と記載される公式の方法。
この方法はAndroidユーザーの場合はiPhoneが必要になり、AndroidからiPhoneへSuicaを移行して使う必要があるから、iPhoneユーザーでなければハードルは高い。
しかし僕はサブスマホとしてiPhoneを持っていたため、この方法を利用することが可能であった。 そのため今回は一時的にiPhoneにSuicaを移行して、「2320」エラーを回避することに成功した。
Apple PayのSuicaを利用して制限を回避

ということでSuicaをAndroidからiPhoneに移行。
移行自体はアプリ画面にイラスト付きの説明が出るから難しくはなかった。
移行先のiPhoneは携帯回線を契約していないため通信は利用できないが、Suicaは決済時にインターネット通信は不要だから特に問題無し。
チャージするときだけテザリングをして運用した。
テザリングの手間はありつつも、ATMなどに行って現金チャージするよりは遥かに楽だった。
この状態で仙台遠征は乗り切り、その後も千葉に行ったときなどにSuicaを利用した。


しかし、1ヶ月以上経っても「2320」エラーが解除されることは無かった。
制限解除された日
千葉遠征の約1週間後の9月5日、まだまだ暑い日が続いていた。
そんな中、7月から続いた「2320」エラーがついに解除され、Apple Payじゃない方のクレジットチャージが再度利用可能になった。

8月31日時点ではエラーが発生し利用できない状態だったから、おそらく月の変わり目で制限が解除されたのだろう。
この1ヶ月Suicaでかなりの額を利用したから、その利用実績をちゃんと見てくれたようで良かった。
めでたしめでたし。
「2320」エラーは他のチャージ方法で乗り切ろう
以上がモバイルSuicaで「2320」エラーが発生したときの僕の実体験だ。
このエラーは一度発生すると、1ヶ月以上消えることが無い場合もあるということを今回の経験から知ることができた。
Androidユーザーの方は、Apple Payが利用できるiPhoneユーザーよりもエラーを乗り越えるハードルが高いが、記事内で紹介したチャージ方法や現金チャージなどで乗り超えてほしい。