関西民がPiTaPaを持たないと損をする理由1選

きっぷ解説

まいどおおきに、ねやです。

みなさんはPiTaPaという決済方法をご存知だろうか?

PiTaPaは主に関西圏の鉄道、バス事業者が加盟している、スルッとKANSAIが発行する交通系ICカード。
関東で言うところのPASMOみたいなものだ。

このPiTaPa、実はめちゃくちゃお得なカードだ。

どれくらいお得なのかというと、関西民で持っていないとほぼ確実に損をするといっても過言ではないレベル。

今回はなぜ関西民がPiTaPaを持たないと損をしてしまうのか、PiTaPaのどこがお得なのかを中心に、PiTaPaの魅力を解説していく。
既にPiTaPaを持っている人も、ぜひ一度最後まで読んでほしい。

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【結論】Osaka Metroの運賃が10%引

結論から言ってしまうと、PiTaPa以外でOsaka Metro・大阪シティバスに乗ると割高になるからだ。

あまり知られていないが、実はOsaka Metro・大阪シティバスをPiTaPaで乗車すると運賃が10%引きになる。

こういう割引はクソ面倒な登録が必要というパターンがよくあるが、このPiTaPaの割引はなんと登録不要。
PiTaPaでOsaka Metro・大阪シティバスを利用するだけで、勝手に割り引かれる。
こんなに楽な割引を使わない理由はあるだろうか?いや無い、と僕は思う。

そしてPiTaPaを持つメリットはこれ以外にも沢山ある。
ここからは個人的に大きいと思うメリットを4つピックアップして解説する。

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PiTaPaを持つメリット

PiTaPaを持つメリットは下記の通り。

  1. Osaka Metroが10〜20%引き
  2. それ以外にも多数の割引制度がある
  3. 後払いだからチャージ不要
  4. 生活スタイルに合わせてカードを選べる

Osaka Metroが10〜20%引き

これは先ほども解説したがOsaka Metro・大阪シティバスが10%引きになる。
学生ならなんと最大20%引きだ。

運賃の10%引きって結構大きいと思う。
1回2回じゃ大した額にはならないが、こういうのは塵も積もれば山となるものだ。

もし10回乗ったとしたらジュース2本分くらいの額になる。
20%引きなら牛丼1杯分くらいになるのではないだろうか?

円安物価高の時代にこの割引は嬉しいのではないだろうか?僕は嬉しい。

学生の20%引きはやや面倒な登録が必要だが、10%引きは何もしなくてもいい。PiTaPaで乗るだけで勝手に割り引かれる。

それ以外にも多数の割引制度がある

Osaka Metro以外にも多数の関西の公共交通機関が割引制度を設定している。

JR西日本を例にすると、同じ運賃区間を1ヶ月に11回以上利用すると11回目から10%引きになるという割引がある。
ICOCAにも同じような割引はある。しかしそちらは会員登録が必要だったり、ポイント還元であったりする一方で、PiTaPaは登録不要で請求金額から割り引かれる。
他にもJR西日本以外だとICOCAでの割引が無く、PiTaPaだけ割引があるというパターンもある。

このように、Osaka Metro以外もPiTaPaでの利用がお得になる場合が多い。

後払いだからチャージ不要

そして関西圏での利用は基本後払い(ポストペイ)なるからチャージがいらない。

交通系ICカードをよく利用する人は、残高不足で改札を「ピンポーン!」と鳴らしたことが1回はあるだろう。
しかし、PiTaPaならそんなことからおさらばできる。

さらにチャージが不要ということは、いちいち券売機に並んで現金を突っ込んだり、アプリからチャージしたりといった煩わしい作業が不要。
これを読んでいる人は「チャージする必要が無いくらいで変わらんやろ」と思っているかもしれないが、いちいち券売機に行かなくていいっていうのはめちゃくちゃ楽。

残高不足のときに限って券売機が混雑していたり、お札が中々入らなかったりなんてこともよくある。
さらにカード内の残高を考えることに脳のリソースを持っていかれないから、その分他のことを考える余裕もできる。

チャージ不要というのは想像以上にメリットが大きいのだ。

生活スタイルに合わせてカードを選べる

出典:https://www.pitapa.com/link/card_lineup.html

極めつけにPiTaPaは様々なカードがある。

PiTaPa機能だけのシンプルなベーシックカードはもちろん、ポイントカードと一体になったものや、クレジットカードとの一体型など、なんと30種類もある。

正直多すぎる気はするが、生活スタイルに合わせて自分に最適なカードを選べるというのは他の交通系ICカードには無いメリットだ。

それぞれのカードの特徴は自分で調べてほしいが、よく分からないならとりあえずPiTaPaベーシックカードを選んでおくのが無難だと思う。

PiTaPaを持つデメリット

PiTaPaは持つメリットが大きい。しかし、その分デメリットや注意点も多い。
デメリットや注意点は下記の通り。

  1. ポストペイエリアが狭い
  2. チャージ残高は店で使えない
  3. ショップdeポイントが微妙
  4. PiTaPa定期が作れない会社がある
  5. 後払い
  6. 審査がある
  7. 18歳未満は作れない
  8. 長期間利用が無いと維持管理料がかかる
  9. 紙の明細に注意

ポストペイ(後払い可能)エリアが狭い

出典:https://www.pitapa.com/area/

ここまでPiTaPaは後払いで利用できると説明してきたが、それはあくまで関西圏に限った話。

関西私鉄、JR西日本の一部エリア、岡山や静岡の一部路線以外では後払い不可。
後払い不可のエリアでは、他の交通系ICカードと同様にチャージが必要となる。

チャージ残高は店で使えない

SuicaやICOCAであればチャージ残高を使って店で買い物をすることができるが、PiTaPaは残高での買い物はできない。
買い物は全て後払いとなるうえ、利用できる店舗もかなり少ない。

基本的に残高はポストペイエリア外での公共交通機関でしか利用できないし、解約や紛失時に返金されないから、高額チャージをするのはおすすめしない。

ショップdeポイントが微妙

買い物つながりで紹介するが、PiTaPaにはショップdeポイントという買い物で貯まるポイントがある。

しかし、ポイント還元率が0.1%と悪いうえ、公共交通機関利用分の支払いでしか利用できないから非常に微妙。

同じ後払いならクレジットカード払いのほうが絶対に良い。

PiTaPa定期を発行できない会社がある

Osaka MetroなどはPiTaPa定期発行不可(ICOCA定期はOK←謎)

PiTaPaも他の交通系ICカードと同様に、カードに定期券の情報を書き込んで定期券として利用できる、PiTaPa定期がある。

しかしPiTaPa定期はなぜか一部の関西私鉄では発行不可。
ライバル会社JR西日本の交通系ICカード、ICOCAの定期券だけ発行できるようにするという謎行為をしている会社がある。

ICOCAからPiTaPaに乗り換えるついでに、定期券もPiTaPa定期への変更を考えている人は注意してほしい。

定期券の代替となる割引制度がある

ただしPiTaPa定期が作れなくても落ち込む必要は無い。

PiTaPaには定期券の代替となる割引制度があり、PiTaPa定期が発行できない会社ではそちらが利用できる。(マイスタイル、区間指定割引など)

割引制度の詳細は自分で調べてほしいが、使わない月は定期券よりも安いからおすすめ。
ただし定期券とは違い振替輸送が使えないから、その点は注意してほしい。

後払い

メリットのところでPiTaPaは後払いであると説明したが、それはそのままデメリットにもなる。

扱い的にはクレジットカードと同じだから、使い過ぎて払えなくなったり、引き落とし日に口座に残高が無かったりしたら、信用情報に傷が付く。
公共交通機関で使い過ぎるということはほとんど無いと思うが、くれぐれも使い過ぎには気をつけてほしい。

限度額がある

あとクレジットカードと同じ扱いということは、もちろん限度額がある。

とはいっても公共交通機関での利用可能枠は15万円あるから、よほどのヘビーユーザーじゃなければ気にする必要は無いと思う。

審査がある

クレジットカードと同じ扱いということは、審査もある。
したがってICOCAがみたいに、駅で即時発行はできない。

PiTaPaは審査が厳しいという噂があるが、18歳の僕ですら1時間くらいで審査に通った。
だから過去にクレジットカードの支払いが遅れたことがなければ、ほぼ確実に通ると思う。

18歳未満は作れない

ここまで読んだ人は理由を理解できると思う。

ただ、家族カードでなら18歳未満でも作ることが可能。
18歳未満で作りたい人は親と交渉して家族カードで作ってもらおう。

長期間利用が無いと維持管理料がかかる

PiTaPaを1年間利用しなかった場合、PiTaPa維持管理料1100円が請求される。

ほとんどの関西民は請求されることは無いと思うが、あまりPiTaPaを利用しない人は注意したほうがいいかもしれない。

紙の明細に注意

今どき紙の明細を0円で送ってくれるクレジットカードのほうが珍しいと思うが、PiTaPaももちろん紙の明細(ご利用代金通知書)は有料(110円)。

明細はWebでも見れるから有料なのは別に問題無いのだが、PiTaPaはなぜかデフォルトで紙の明細が送付される設定になっていて、気付かずにいると毎月110円ぼったくられる。

実際僕も紙の明細が送られる設定になっていて、110円を無駄に取られた。

これからPiTaPaを契約する人だけでなく、既にPiTaPaを契約している人も一度、ご利用代金通知書が送付される設定になっていないか確認してほしい。

【まとめ】注意点は多いが、便利でお得なカード!

ここまでPiTaPaのメリットやデメリットを解説してきたが、あまりにも注意する点が多すぎて頭痛がしてきた人もいるかもしれない。

だけどこれらの注意点を乗り越えれば、チャージ不要やOsaka Metroが10%引きになるなどの、便利でお得な生活が待っているから、頑張って乗り越える価値はあると思う。

とりあえずカードの種類で悩んだらPiTaPaベーシックカードやOsaka PiTaPa LiTEあたりのクレジットカード機能の無いものから始めるのがおすすめ。

PiTaPaをおすすめする人

  • Osaka Metro、大阪シティバスをよく利用する人
    • 10%(学生は最大20%)お得
  • ポストペイエリアの公共交通機関をよく利用する人
    • チャージ不要だからめっちゃ楽

PiTaPaをおすすめしない人

  • 関西圏の公共交通機関をあまり利用しない人
    • 1年以上利用しないと維持管理料を取られる
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