まいどおおきに、ねやです。
ここは大阪府大阪市淀川区の新大阪駅。
東海道、山陽新幹線との乗換改札の前だ。
ここにいるということは大体想像が付くと思うが、
新幹線に乗って東京へ行く。
ただみなさんもご存知のように、新幹線は非常に高い。
東京〜新大阪は自由席を利用したとしても13870円もする。高い…。
しかし今回解説するサービスを使えば、東京〜新大阪をなんと10800円で利用できる!
その名は「ぷらっとこだま」。
既にご存知の方も多いと思うが、
今回はこれを実際に使ってみた感想を忖度無しで話していこうと思う。
ぷらっとこだまとは
まず「ぷらっとこだまとはなんぞや?」という方のために解説から。
ぷらっとこだまとはJR東海の子会社、JR東海ツアーズが提供するパッケージツアーだ。
ツアー概要は東海道新幹線のこだま号にちょっと安く乗れる。以上。
どれくらい安く乗れるのかを下記の表にまとめてみた。
通常期と繁忙期でツアー価格が違うから注意。
区間 | 通常運賃(のぞみ号指定席) | ぷらっと(通常期) | ぷらっと(繁忙期) |
東京、品川〜新大阪 | ¥14,720 | ¥10,800 | ¥12,400 |
東京、品川〜名古屋 | ¥11,300 | ¥8,600 | ¥9,800 |
名古屋〜新大阪 | ¥6,680 | ¥4,600 | ¥5,400 |
のぞみ号と比較すると大体2〜3割ほど安い。
ドリンク付き
この価格で新幹線に乗れるというだけでもかなりコスパ良好だが、
ここになんとキオスクで飲み物1本と引き換えられる、ドリンク引換券が無料で付いてくる!
「でもどうせソフトドリンクだけなんでしょ?」と思ったそこの酒飲みのあなた!
公式サイトにこんな記載が!
引換商品:
https://www.jrtours.co.jp/kodama/info/drink.asp
・660ml以下のソフトドリンク(医薬部外品を除く)
・350ml以下の缶ビール(一部商品はロング缶も可)
・500ml以下の酎ハイ、発泡酒(日本酒は引換え不可)
・ドリンク券+180円で187mlワイン(一部店舗除く/追加代金は引換えの際にお支払ください。)
※価格により一部除外品があります(駅売店でご確認ください)。
そう、なんとアルコールも引き換え可能なのだ。
酒とともに駅弁に食らいつきたい酒飲みの方にもとても嬉しいサービスだ。
飲み物の引き換えは右のステッカーを貼っているキオスクで可能だ。
乗車前に事前に引き換えておくも良し、途中駅の通過待ちのタイミングで引き換えても良し。
好きなタイミングで好きな飲み物と引き換えよう。
ぷらっとこだまの注意点
さあ僕のブログを昔から見ている古参勢の方なら流れ的に察していると思うが、
これだけ安ければもちろん利用する際に注意しないといけないところもある。
ここからはぷらっとこだまを利用する際の注意点を解説していく。
当日購入不可
まず当日購入はできない。
ただ前日までは購入できるから、
急ぎで新幹線に乗らないといけない用事ができない限りは大丈夫だと思う。
変更不可
JRの普通のきっぷは1回までであれば列車や乗車区間を無料で変更できるが、
これはパッケージツアーだからそのような変更は一切できない。
乗車列車や区間を変えたい場合は一度キャンセルする必要があるから、
予定が変わる可能性が高い場合はやめたほうがいいかもしれない。
指定列車、指定区間以外乗車不可
予約した列車、区間以外は乗れない。
仮に自由席だとしてもダメ。
乗り遅れた場合はきっぷを買い直す必要があるから、乗り遅れにも注意。
改札は新幹線改札のみ利用可
改札口は新幹線改札しか利用できない。
在来線側の改札、乗換改札は一切利用できないから注意。
特に東京駅の新幹線改札は八重洲側にしか無い。
だから丸の内側からだと少々遠いがそこは耐えてほしい。
乗継割引は使えない
特定の駅で新幹線と在来線特急を乗り継ぐと在来線特急の特急料金が半額になる
乗継割引という制度がJRにはあるのだが、ぷらっとこだまでは使えないから注意。
というかぷらっとこだまは割引系が一切適用されないから、
行程によってはぷらっとこだまを利用したほうが割高になる場合もある。
利用を検討している人は事前にぷらっとこだまを利用した場合と使わなかった場合、
両方の運賃を見積もっておこう。
在来線との乗車券の通し計算は不可
通常のきっぷであれば新幹線と在来線の乗車券の運賃は通し計算できるが、
ぷらっとこだまはできないから、逆に割高になる場合もある。
前述の通り、両方の運賃を見積もっておこう。
18歳未満のみでの利用は親権者の同意とFAXが必要
これは18歳以上の人には全く関係の無い話だけど、
個人的にちょっとイラッとしたから書かせてほしい。
18歳未満のみでぷらっとこだまを利用する場合は、
親権者に同意書を書いてもらってJR東海ツアーズに“FAX”で送る必要がある。
なぜだ!?
なぜFAXなんだ!?
同意書書かないといけないのは分かるが、送り方がFAXなのはあまりにも時代遅れじゃないだろうか?
今どきFAXが無い家も多いのに、そういう家はどうやって同意書を送れば良いのか?
これは僕もちょっと気になるから、
次回利用時にJR東海ツアーズに直接問い合わせてみようと思う。
あとJR東海ツアーズさんは同意書の送り方を見直したほうが良いと思う。
その他
大きな注意点はたぶんこれくらい。
パッケージツアーだからこれ以外にも細かい注意点はたくさんある。
利用する前に一度目を通しておこう。
実際に利用してきた
長い解説はこれくらいにして、
ここからは実際にぷらっとこだまの利用してきたときの様子を旅行記的に書いていく。
なおここではぷらっとこだまの購入方法、受け取り方法は解説しない。
それらを知りたい方は公式サイトをみてほしい。
きっぷ受け取り(新大阪駅)
まず予約したきっぷを受け取らないと列車には乗れない。
だからまずはきっぷを受け取る。
乗換改札周辺では受け取れないから、一旦改札を出て新幹線改札側の券売機にやってきた。
JR東海の券売機でしか受け取れないから注意。
色で覚えておくとわかりやすいかも。くすんだ水色の券売機と覚えておこう。
ということで受け取り完了。
2枚出てくるが、新幹線に乗るのに必要なのは横が短い方だ。
横長の方は飲み物と引き換えるとき以外は使わないから、しまっておいてOK。
出発まで少々時間があったから昼飯を調達。
こだま号は車内販売が無いから、飲み物や飯、お菓子などは乗車前に購入しておこう。
(通過待ちの間に購入することも可能だが上級者向け)
改札入場
出発時刻が近づいてきたから、そろそろ改札に入る。
今回乗るのは7:54分発のこだま708号だ。
きっぷはさっきも言ったように横が短い方。
そのまま自動改札機に突っ込もう。
席は11号車だから割と階段から近いところだった。
これが16号車とかだと地獄の大移動をしないといけないところだったから助かった。
出発の時間も迫っているからさっさと乗車しよう。
新大阪出発
なんやかんやしていたらいつの間にか出発していた。
新大阪駅出発時の乗車率は上の画像の通り。感覚的に50%くらいだと思う。
あと、自由席もちょっと覗いてきた。
写真は撮り忘れたが、1両に1人くらいしかいなかった。
そのことからこの指定席に座っている人ほぼ全員、ぷらっとこだま勢だと思われる。
朝飯
腹が減っては戦はできぬ。
まだ朝飯を食べてないから今から食べる。
昨日スーパーで買った焼きそばパンとコーヒー。
プロセカのイベントストーリー見ながら完食。
志歩ちゃんかわいい。
名古屋
飯食ってゲームしてたらいつの間にか愛知県名古屋市中村区の名古屋駅に到着していた。
まだ1/4しか乗ってないが、もうこだま号飽きてきた。(おい)
リニアならもう既に品川に着いている頃だろうか?
速くリニア開業してほしい。
PC作業する
「やること無いな〜」と思っていたら、ノートPCを持ってきていたことを思い出した。
まだ3時間くらい時間があるからPCを広げてブログ執筆を行うことに。
充電を忘れていたが窓側でコンセントが使えて助かった。
(N700Sなら全席でコンセント使えるよ)
ただ僕のUSB充電器が激重なせいか、頻繁に落下して充電されなくなるという事故が発生したから、
デカイ充電器を使うのは避けたほうが良いかもしれない。(充電器買い換えようかな)
そんな話をしている間にも、途中駅でのぞみ号やひかり号にバンバン抜かれていく。
繁忙期はもっとバンバン抜かれていくんだろうな…。
昼飯
ブログを書いていたらもう熱海駅を発車していた。
東京駅も近くなってきたから昼飯にする。
もちろん新大阪駅で調達した駅弁。
本当は東京に着いてからゆっくり食べたかったが、
このあとの予定が結構カツカツだから駅弁にすることにした。
おいしかった。
東京到着
品川駅の手前だったかな?
奇跡的に自分が乗っている車両を撮影できた。
そんなこんなで東京都千代田区の東京駅に到着。
4時間の長い旅がようやく終わった…。
(ちなみにブログは書き切れなかった模様)
飲み物引き換え
改札を出ようと思ったとき、飲み物を引き換えるのを忘れていたことを思い出した。
ということでカバンの中にしまっていた引換券を用意して…、
引き換え完了。
別になんか飲みたいとは思っていなかったから水にした。
これは余談だが、引き換えるときにキオスクの店員に「水でいいですか?」と聞かれた。
どうやら水と引き換える人は相当珍しいらしい。
改札出場
あとは改札を出て、4時間のぷらっとこだまの旅は終了。
お疲れさまでした。
東京駅日本橋口のホワイトボードの絵、やっぱり上手い。
【結論】繁忙期以外は全然アリ
さてここまでどうでもいい旅行記的なものを書いてみたがいかがだっただろうか?
今回ぷらっとこだまを使ってみた僕の感想としては、全然アリだと思った。
繁忙期以外は。
なぜ繁忙期はおすすめしないかはあとで話すが、
こだま号とは言えど10000円で新幹線で東京〜新大阪を移動できるのはかなりハイコスパ。
同区間ののぞみ号指定席は2時間半で15000円もすることを考えると、
1時間半余計に掛かってでも5000円安くするという選択は悪くないと思う。僕は。
あと名古屋〜新大阪は、のぞみ号とこだま号の所要時間の差は実は20分くらいしか無い。
それでいて2000円安いから、在来線特急との乗継割引を使いたいとか特別な事情が無ければぷらっとこだまを選んだほうが幸せになれると思う。
追加料金1500円でグリーン車も選択可
さらにぷらっとこだまは追加で1500円を払うだけでグリーン車を選択することができる。
最初の解説で話すのを忘れていたが、これに関してはコスパ爆発している。
なぜならのぞみ号の東京〜新大阪の普通車指定席とグリーン車の差額は4870円もあるからだ。
それがぷらっとこだまならたったの1500円。
意味が分からない。
正直この安さはぶっ飛んでるから、
ぷらっとこだまのグリーン車に空席があるなら迷わずグリーン車を選んでしまってOKだと思う。
(まあ僕はケチって普通車選んだけど、グリーン車選んでおけば良かったなと後悔しているのは内緒)
繁忙期におすすめしない理由
さあここからはみなさんがタイトルを見たときから気になっているであろう、
繁忙期にぷらっとこだまをおすすめしない理由を解説していく。
その理由はただ1つ。
あんまり安くない
から。
具体的には繁忙期のぷらっとこだまの価格と
のぞみ号の自由席の価格がほとんど変わらないからだ。
その証拠が下記。
区間 | のぞみ号自由席 | ぷらっと(繁忙期) |
東京、品川〜新大阪 | ¥13,870 | ¥12,400 |
東京、品川〜名古屋 | ¥10,560 | ¥9,800 |
名古屋〜新大阪 | ¥5,940 | ¥5,400 |
ご覧の通り東京〜新大阪であっても、1500円ほどしか変わらない。
ほぼ同じ値段なら、着席保証が無い2時間半と座れる4時間、どっちが良いか?
僕だったら絶対2時間半を選ぶ。
たった1時間半の差なら座れたほうが良いと考える方もいるとは思うが、
こだま号は途中駅での通過待ちという無駄時間が多いせいで
体感的にはのぞみ号と3時間くらい時間差があるように僕は感じる。
体感時間が長いと精神的にキツイから、
同じ値段なら体感時間がめちゃくちゃ短いのぞみ号に乗ることをおすすめする。
もちろん時間の感じ方は人それぞれだから、
繁忙期にぷらっとこだまを利用することを僕は止めはしない。
だってどの手段で行くかは個人の自由だから。