オレンジカードはさっさと使い切るべき理由【金券ショップで買うな】

きっぷ解説

まいどおおきに、ねやです。

みなさんはオレンジカードというプリペイドカードをご存知だろうか?
この記事を読んでいる人はオレンジカードを知っているという人か、オレンジカードが何かわからないから調べているという人がほとんどだろう。

オレンジカードは大昔に国鉄やJR各社が発売していたプリペイドカードで、発売が終了した現在でも使うことができる。

実家や祖父母宅を整理していたら出てきたや昔使っていたなどで、残高が残っているオレンジカードを放置している人もいるのではないだろうか?

「またいつか使おう…」と考えている人に言うが、オレンジカードはいつかではなく今使うべき。さっさと残高を0円にして手放すべきだ。

金券ショップで安いからといってオレンジカードを買うのも、1度この記事を読んで考え直してほしい。

なぜオレンジカードをさっさ使い切るべきなのかを、オレンジカードをそこそこ使用してきたねやが解説していく。

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オレンジカードとは

その前にまずはオレンジカードについて簡単に解説する。

オレンジカードとは大昔にJRが発売していた、JRの券売機できっぷの購入に使えるプリペイド型の磁気カード。
簡単に言えば図書カードやクオカードのJR版的な金券だ。

先にお金を払ってカードを買うことで、カードの残額分の範囲でJRのきっぷを買うことができる。

既に発売終了

しかしこのオレンジカード、現在ではほとんど目にすることはないだろう。

それもそのはず、オレンジカードは2013年をもって発売を終了していて現在では購入不可

今からオレンジカードを入手するには金券ショップを巡る以外の方法は無い。

JR東日本の高額オレンジカードは紙切れに

さらに5000円券と10000円券は紙切れになり始めている。

というのもこれらは既に使えない。
そのうえJR東日本が発売した5000円券、10000円券のオレンジカードは払い戻し可能期間を過ぎているから、今はただの磁気が塗られた紙切れになっている。

つまり押入れの奥から未使用のJR東日本の10000円券のオレンジカードが出てきたとしても、今から使うことはできない。
例えるなら3000京ジンバブエドル(廃止時のレートで約1万円)が押入れの奥から出てきたようなものだ。

もし家の中から出てきてしまったら、プレミア価格が付くことに期待してそっと金庫に保管しておこう。

JR西日本の高額オレンジカードもまもなく紙切れに

5000円券や10000円券が出てきても紙切れだと説明したが、これはあくまでJR東日本が発売したものの話。

JR西日本のものであれば、2024/11/30まで払い戻しを受け付けているからカードの残高は全額返ってくる。

終了まで1年を切っているから、もし大掃除などでJR西日本の高額オレンジカードが出てきたら、磁気が塗られた紙切れになる前に払い戻し手続きをしよう。

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低額オレンジカードは今でも使える

ここまでオレンジカードはもう使えないかのような話をしたが、安心してほしい。

500円券、1000円券、3000円券であれば、2024年現在もJRのオレンジカード対応券売機や乗越精算機で使うことができる。

有効期限も無いから国鉄時代のオレンジカードも使用可能。

詳細な使用方法はこちらの記事を見てほしい。

JR東日本・JR西日本以外の高額オレンジカードは交換可能

そしてJR東日本とJR西日本以外(JR東海、国鉄など)が発売した5000円券と10000円券も、JRの主な駅で低額オレンジカードに交換することで使うことができる。同様に磁気不良の低額オレンジカードも交換できる。

具体的にどの駅で交換できるかは記載されていないから不明。もし交換を希望する場合は事前にJRに問い合わせて、どの駅で交換できるか聞いておくのがが確実だ。

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オレンジカードをさっさと使い切るべき理由

ここまでオレンジカードは大昔にJRが発売していたプリペイドカードであること。高額オレンジカードは紙切れになり始めているが、低額オレンジカードは今でも使うことができるということを解説した。

ここからは本題のなぜオレンジカードはさっさと使い切るべきなのか、その理由を解説していく。

オレンジカードを使い切るべき理由は下記の通り。

  • 既に発売終了している
  • JRできっぷを買うことにしか使えない
  • オレンジカード対応券売機の減少
  • 券売機でトラブルに巻き込まれる事が多い
  • 令和時代はきっぷ民に不利

既に発売終了している

さきほども話したが、オレンジカードは2013年に発売終了している。

いくら有効期限が無いとはいえ、発売終了から10年以上経過しているから今後いつ使えなくなるかわからない。

実際5000円券と10000円券は既に磁気が塗られた紙切れになり始めているから、今後低額オレンジカードも同じ道を歩む可能性は0ではない。

JRできっぷを買うことにしか使えない

そしてオレンジカードはJRのきっぷ購入にしか使えないから、交通系ICカードのように他社線や買い物で使えるなどの汎用性が無い。

さらに自動改札機に突っ込むこともできず、毎回券売機に行ってきっぷを買う必要がある。交通系ICカードであればある程度SF残高を入れておけば、ほとんど券売機に行かなくていいことを考えるとめちゃくちゃ面倒くさい。

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オレンジカード対応券売機の減少

そして面倒くささに拍車をかけているのが、オレンジカード対応券売機の減少だ。ここ数年の利用者の減少で、オレンジカード対応機に限らず券売機が減っている。

JR西日本の場合、改札口1箇所にオレンジカード対応券売機が1台しかないことがほとんどだ。そのうえ改札口の多い主要駅だと改札口によってはオレンジカード対応券売機が1台も無いこともある。

実際大阪駅の御堂筋改札は券売機がたくさん並んでいるにもかかわらず、すべてオレンジカード非対応。だからオレンジカードを使いたければ他の改札口に回らなくてはならない。

JR西日本に限らず、JR各社ともおそらく同じような感じになっていると思われる。

これではオレンジカード対応券売機を探すのに時間がかかるし、券売機に並ぶことも増える。乗る予定だった電車を逃すことにもなりかねない。

券売機でトラブルに巻き込まれることが多い

これはたまたまなだけかもしれないが、僕は半年ほどオレンジカードを使う中で2回トラブルに巻き込まれている。

【1回目】オレンジカードが券売機に詰まる

1回目のトラブルはユニバーサルシティ駅で起きた。

帰りは券売機が混みそうだからと、行きに着いたときにオレンジカードを使ってきっぷを購入した。
そしたらきっぷは出てきたが残高が500円くらい残ったオレンジカードが出てこず、券売機の中で詰まってしまったのだ。
人生できっぷやカードが券売機に詰まるという経験をしたことが無かったからびっくりしたが、駅員が券売機からオレンジカードを救出してくれて事なきを得た。

【2回目】券売機故障によるオレンジカードの読み取り不良

2回目のトラブルは天満駅で起きた。

いつも通りオレンジカードを使ってきっぷを買おうとしたら、券売機がオレンジカードを認識せず吐き出してしまう。
最初は磁気不良を疑って他のオレンジカードを入れたりもしたが、同様に吐き出してしまう。

駅員を呼んだら最初は「この券売機はオレンジカードが使えない。」的なことを言われたが、
「以前この券売機でオレンジカードを使ったことがあるうえ、オレンジカードが使えるというステッカーが貼ってあるから確認してください。」と言って駅員に確認していただいたら、
「券売機がぶっ壊れている。明日修理するから今日は現金できっぷを買って乗ってほしい。」的な返答をいただいた。

ということで仕方なくその日はPiTaPaで帰ったが、後日確認したらちゃんと修理されていた。

券売機のメンテナンスの手を抜いている説

以上2つが僕が巻き込まれたオレンジカード関連のトラブルだ。
機械にトラブルは付き物とはいえ、半年で2回は巻き込まれる確率が高いのではないかと感じた。

その理由で1番に考えられるのは券売機のメンテナンスを手抜きしているという説だ。

オレンジカード利用者は幻のポケモンレベルの希少種だから、メンテナンスの手を抜いたり頻度を下げて券売機のオレンジカード投入口だけが壊れていたとしても、現金や交通系ICカードを使うほとんどの利用者が気づくことは無い。
いままでメンテナンスされてこなかったオレンジカード部分が、オレンジカード利用者によって久しぶりに動かされたときに化けの皮が剥がれ、壊れていることが判明する。

そうでないとこのトラブル率の高さは説明がつかない。

この仮説が本当であれば、オレンジカードは現金や交通系ICカードよりも使えないリスクが非常に高い。
そしてオレンジカードはJR以外では使えない。したがってオレンジカードを持つということがリスクとなる。

令和時代はきっぷ民に不利

そもそも現金も含めて、令和はきっぷ民に不利すぎる時代だ。

券売機が少ないから列ができてきっぷを買うのに時間がかかるし、改札はICカード専用機が多いからきっぷ民は限られた改札機を探して入出場しないといけない。改札口によってはすべてICカード専用できっぷ民お断りとなっているところもある。

このようにきっぷ民は常に迫害を受け続けることになる。
この迫害は今後も悪化していくのは明らかだから、オレンジカードだけでなく現金でも短距離できっぷを買って電車に乗るのはおすすめしない。

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【結論】さっさと使い切って交通系ICカードに乗り換えろ

ここまでオレンジカードをさっさと使い切るべき理由を解説してきたがいかがだっただろうか?

理由をまとめると、

  1. 10年以上前に発売終了しているから、いつ使えなくなるか分からない
  2. JRの券売機でしか使えず自動改札機に突っ込むことができないから、毎回きっぷを買う必要があり面倒
  3. オレンジカード対応券売機が減っていて、券売機を探すだけで時間がかかる
  4. オレンジカードは券売機でのトラブルに巻き込まれる可能性が高い
  5. きっぷ民は迫害を受け続けることになる

の5つだ。

交通系ICカードが便利

今の時代、交通系ICカードで電車に乗ったほうが10000倍便利だ。

  1. 券売機で切符を買う必要無し
  2. すべての自動改札機で使える
  3. きっぷ投入口にエイムを合わせなくていい(多少雑にタッチしても通れる)
  4. 爆速
  5. 首都圏には交通系ICカード専用の格安運賃設定がある

だから家に残高が残っているオレンジカードがあれば、すぐに使い切ってしまおう。

そしてまだ交通系ICカードを使っていない現金きっぷ民も、交通系ICカードが使えるエリアであれば交通系ICカードを使ってみるのも悪くないと思う。

金券ショップで買うのもおすすめしない

たまに金券ショップに行くと、オレンジカードの1000円券が980円など額面よりも安く売っていることがある。

安さに釣られて購入したくなる気持ちは分かるが、ここまで話した通り令和の時代はオレンジカードが使いづらい時代だからやめたほうが良いと思う。

使い切ってもカードは返ってくる

オレンジカードを使わない人の中には、記念にカードを持っておきたいと考えている人もいるかもしれないが、安心してほしい。
たとえカード内の残高をすべて使い切ったとしても、カードはあなたの元に返ってくる。

左下に使用済みの目印である小さな穴は空いてしまうが、金券としての価値が残っているうちに使い切ってしまうが得だ。

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