JRをお得に利用する方法【合法】

きっぷ解説

まいどおおきに、ねやです。
ついこの間まで桜がキレイだとか思っていたらもうゴールデンウィーク。
時の流れは速いものだ。

話は変わるが、みなさんはゴールデンウィークにどこかへお出かけの予定はあるだろうか?
まあこのご時世なんで、ほとんどの方は家に引きこもられると思うが、
日帰り旅行・帰省などに行かれる方もおられることだろう。
ただ今年はガソリン等、色々なものが値上がりしているから、
少しでも交通費を抑えたいと思っている方が多いのではないだろうか?

ということで今回は、鉄道で旅行・帰省に行く方に向けて、
通年使えるJRをお得に利用する方法を難易度が低い順に解説していく。
一応最初に言っておくが、ここで解説する方法はすべて合法。
そして中には数千円レベルで得になる方法もあるから、
ぜひ最後まで読んで、今回解説した方法をガンガン利用してほしい。

ただ、1つ1つの方法を詳しく解説していくと、僕の集中力が持たなくて最後まで書き切れないから、
重要なところだけを要約して解説する。

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難易度「EASY」 自由席を使う

これが最も簡単な、アホでもできる節約法。
指定席ではなく自由席を使うことで、330円~730円節約することができる。
ただ座れる保証が無くなるから、座りたければ座席の争奪戦に参加する必要がある。
また、最近は自由席を廃止することがJRでトレンドになっていて、
そもそも自由席が無い列車も存在するから注意。
(はやぶさ、こまち、成田エクスプレス、ひたち、踊り子、こうのとり、くろしお等)
これは他に説明することは無いから、次の方法を解説する。

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難易度「NORMAL」 乗り継ぎ割引

さて、ここからは真面目に解説していく。
次はレベルを上げて乗り継ぎ割引を解説する。
これはその名の通り、一部の駅で新幹線と特急列車を乗り継ぐ場合に、
特急料金が半額(10円未満は切り捨て)になる割引だ。
新幹線→特急列車、特急列車→新幹線どちらの乗り継ぎ方法でも適用される。
割引額は特急列車の乗車距離に依存するから、特急列車の乗車距離が長ければ長いほど安くなる。

例として、東京⇔岡山⇔高知の乗り継ぎ割引適用前後の自由席特急料金を比較するとこんな感じ。

  • 乗り継ぎ割引適用前:8130円
  • 乗り継ぎ割引適用後:7030円
    ※この料金に乗車券は含まれません。

なんと1000円もお得になる。
8000円の中の1000円だからこれはかなり大きい。
しかもこの割引は新幹線と特急列車の特急券を同時購入すると
自動的に適用されるから、面倒くさい作業が要らない。
これから解説していく方法と比較しても、かなり楽に得することができる。

※2023/08/01追記
現在、岡山駅は乗り継ぎが適用される駅から除外されました。
この例は今後も継続して掲載しますが、実際に利用することはできませんのでご注意ください。

乗り継ぎ割引の図 ※現在岡山駅での乗り継ぎでは、乗り継ぎ割引は適用されません、

だから今まで新幹線と特急列車の特急券を別々に購入していた人は、
これからはぜひ同時購入してほしい。

乗り継ぎ割引が適用される乗換駅

東海道・山陽新幹線新横浜~相生
東北新幹線・北海道新幹線新青森
上越新幹線長岡・新潟
北陸新幹線長野・金沢
在来線大阪(新大阪発着の新幹線と乗り継ぎ)
直江津(上越妙高発着の新幹線と乗り継ぎ)
津幡(金沢発着の新幹線と乗り継ぎ)

2023/08/01追記

乗り継ぎ割引が適用される駅を、JRの料金体系の変更に合わせて更新しました。

乗り継ぎ割引が適用されない特急列車

  • 踊り子
  • サフィール踊り子
  • 湘南

難易度「HARD」 途中下車

3つ目は途中下車。
これは聞いたことがあるけど、よくわからないという方は多いのではないだろうか?
これもその名の通り、対象の乗車券であれば途中の駅で一時的に降りられる制度だ。
途中の駅で降りたとしても乗車券が無効にならず、
降りた駅もしくは降りた駅の先の駅から再度乗車することができる。
後戻りはできない
途中下車の対象にならないきっぷは主に下記。

  • 片道営業キロ(乗る距離)100km以下
  • 大都市近郊区間内(特定のエリア)で完結するきっぷ
  • 回数券・ICカード
  • 特急券・寝台券・指定席券・グリーン券などの料金券

お得に利用する例

この制度を使ってどうお得に利用するのかというと、
例えば東京から岡山に行く途中で、大阪に寄るとする。
そのとき、ほとんどの人は東京→大阪と大阪→岡山の乗車券を別々で購入すると思うが、
そうではなく、東京→岡山の通しの乗車券を買って大阪で途中下車をするのだ。
JRの乗車券は距離が長くなるほど1キロあたりの運賃は安くなるから、
できる限り1枚にまとめたほうが得になる。
どれくらい特になるのかというと、

  • 東京⇒大阪、大阪⇒岡山を別々に購入:11990円
  • 東京⇒岡山を通しで購入:10670円
    ※この運賃に特急料金等は含まれません。

こちらの例も1000円ほどお得になる。
そしてこの乗車券は、前述した対象外になる条件にはあてはまらないから、
大阪で問題なく途中下車できる。
ただ後戻りはできないから、この例の場合大阪で途中下車した後、
新幹線に乗るために新大阪に戻ることはできないから注意。
新幹線に乗りたい場合は、西明石や姫路で乗るのが良いだろう。

途中下車の図
後戻りはできない

まだまだ話したいことはたくさんあるが、
これ以上話すと記事の尺がとんでもないことになるから、
途中下車に関する話はここまでにしておく。
今後、途中下車について詳しく解説した記事を出そうと考えているから、
ここから先はその記事で解説していこうと思う。

難易度「EXPERT」 一筆書ききっぷ

みなさんが話についてこれているかが不安だが、4つ目。
一筆書ききっぷなのだが、「なにそれ?」と思った方がほとんどだろう。
そう思って当然だ。なぜならこの方法はJR公式では一切解説されていないのだ。

「じゃあ不正な行為じゃないのか!?」と思うかもしれないが、
最初にも言った通り、ここでは合法なものしか解説しないからこれも合法。
だから安心して最後まで読んでほしい。

一筆書ききっぷとは

ということで解説していくと、「一筆書ききっぷ」は
乗車券の出発地と到着地が同じで、一筆書きでいろいろな路線を経由する乗車券だ。
人によってはこの乗車券を「O型きっぷ」という呼び方をするらしいが、
僕は「一筆書ききっぷ」のほうがしっくり来るから僕はこう呼んでいる。

一筆書ききっぷの例を上げると

  • 東京⇒山科⇒敦賀⇒金沢⇒東京
    ※東海道・湖西・北陸本線・北陸新幹線経由
  • 姫路⇒倉敷⇒伯耆大山⇒和田山⇒姫路
    ※山陽・伯備・山陰・播但線経由
  • 博多⇒鹿児島中央⇒西小倉⇒博多
    ※鹿児島本線・九州新幹線・日豊本線経由

といったものがある。
もちろんこれ以外でも、同じ路線・駅を二度通らなければどんなルートでも可能だ。

例1のルート

お得に利用する方法

これを使ってどうお得に利用するのかというと、
例えば東京に住んでいて、京都と富山に行きたくなった場合、
普通なら東京⇔京都と、東京⇔富山の往復きっぷを別々に買うと思うが、
そうではなく上記の例(東京⇒山科⇒敦賀⇒金沢⇒東京)のきっぷを買う。
そして、山科と富山で途中下車をするのだ。
京都は山科の1駅隣だから乗車券を買い足せば訪れられる。
これで一旦東京に戻るという無駄な移動が無くなるから、乗車券代がお得になる。
さらに、さきほども話したように
JRの乗車券は距離が長くなるほど1キロあたりの運賃は安くなるから、さらにお得になる。
どれくらいお得になるのかというと、

  • 東京⇔京都、東京⇔富山をそれぞれ往復で購入:29920円
  • 一筆書ききっぷと山科⇔京都の往復乗車券の合計:14460円
    ※この運賃に特急料金等は含まれません。

なんと半額になってしまった!
そしてこの一筆書ききっぷ、恐ろしいことに有効期間が7日間もある。
何日もかけて旅をじっくりと楽しみたい人でも、
有効期間をほとんど気にせず旅を楽しむことができる。

一筆書ききっぷを使った旅の例

一筆書ききっぷの買い方・注意点

さてここからは、みなさんが今一番気になっているであろう
一筆書ききっぷの買い方と注意点を解説する。
そこまで難しくはないから、ここまで記事を理解できている人はみんな買えると思う。

買い方

  1. みどりの窓口に行く。
  2. 発着駅と経由地を窓口の人に伝える。
    例:東京発東京行きで、経由は山科・金沢・東京の乗車券をください。
  3. あとは普通のきっぷと同様に購入する。

おわり。
普通のきっぷと買い方はほとんど変わらない。
ただ一つちょっと問題なのはみどりの窓口行かないと買えないこと。
一昔前ならこれも大した問題では無かったが、
最近はJR東日本を中心にみどりの窓口の閉鎖が相次いでいるから、
近所にみどりの窓口が無いという方もおられるだろう。
これに関してはどうしようもない。
JRが何かしらの改善を行うことに期待しよう。

注意点

ここからは注意点。
とはいっても一つだけ。
一筆書ききっぷを使う上で注意しないといけないたった1つのこととは…

  • 自動改札機が使えない場合がある

だ。
これは僕の体験談なのだが、一筆書ききっぷで旅をしているとき
途中下車をしようと自動改札機にきっぷを突っ込んだら…

「ピンポーン!」

という爆音がなったのだ。
不正乗車はしていないし、途中まで普通に使えていたのに、突然使えなくなったから焦った。
という体験をした。

ちょっと怖いなと思った方も多いだろうが、
有人の改札に行って、きっぷのルートを説明すれば通してもらえるから
安心してほしい。
みなさんも一筆書ききっぷを使ったら僕と同じ経験をする可能性があるから、
ここで一応注意喚起をしておいた。

難易度「MASTER」 その他の割引・特例制度

さて記事の尺もいい感じになってきたので、ここはサクッと解説する。
ここまで4つ(最初はおふざけだから実質3つ)のお得に利用する方法を解説したが、
もちろんこれ以外にも、いろいろな合法の割引や特例制度が存在する。

  • 大都市近郊区間の運賃特例
  • 都区市内ゾーン
  • 割引乗車券

これらもいずれ解説していこうと思うが、
今すぐ知りたいという方は下のサイトでチェックしてみてほしい。

きっぷのルール | JR西日本

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