まいどおおきに、ねやです。
さきほどJR西日本が、鉄道界隈を震撼させた「どこでもきっぷ」の続編、
- 北陸エリアどこでもきっぷ(以下、北陸きっぷ)
- 中国エリアどこでもきっぷ(以下、中国きっぷ)
を発表したのだが、それが以前のどこでもきっぷと比較して、
相当改悪されていたから紹介する。
新どこでもきっぷの概要
北陸エリアどこでもきっぷ
形態 | フリーきっぷ(乗り降り自由) |
フリーエリア | 公式サイトみて |
有効期間 | 2日 |
特急列車 | ○ |
新幹線 | 北陸新幹線 金沢〜上越妙高 |
指定席 | ▲(要指定席券) |
グリーン車 | ▲(要グリーン券) |
グランクラス | × |
価格 | 6000円(子供3000円) |
発売期間 | 2021/12/27~2022/4/2 |
利用可能期間 | 2022/1/7~2022/4/10 |
中国エリアどこでもきっぷ
形態 | フリーきっぷ(乗り降り自由) |
フリーエリア | 公式サイトみて |
有効期間 | 2日 |
特急列車 | ○ |
新幹線 | 山陽新幹線 岡山〜新下関 |
指定席 | ▲(要指定席券) |
グリーン車 | ▲(要グリーン券) |
グランクラス | × |
価格 | 7000円(子供3500円) |
発売期間 | 2021/12/27~2022/4/2 |
利用可能期間 | 2022/1/7~2022/4/10 |
【結論】おすすめできない
結論から言わせてもらうと、このきっぷはおすすめできない。
なぜなら縛りが多すぎるから。
今までのどこでもきっぷは、縛りが少なく、自由度が高いきっぷだった。
この新しいどこでもきっぷも同じなんでしょと思うかもしれないが、全然、全く違う。
信じられないくらい改悪されているから、改悪点を1つずつ解説していく。
改悪されている点
改悪されている点はかなりあるが、主な点は下記の通り。
- エリアが制限された
- 指定席無料サービスが無くなった
- 旅行会社限定
- 宿泊施設の予約も必須
- その代わり安い
1, エリアが制限された
まず1つ目は、フリーエリアが制限されたこと。
北陸きっぷと中国きっぷは、名前の通り北陸エリアか中国エリアでしか利用できない。
どこでもきっぷがJR西日本全線で利用できたことを考えると、相当な改悪だ。
一応以前のどこでもきっぷにも、
関西エリアだけにエリアを制限した「関西どこでもきっぷ」は存在していた。
ただそのきっぷは、関西と言いながら岡山や鳥取にも行けて、
関西版でも乗れる路線が多かったから、かなり良かった。
しかし今回のきっぷはエリアが狭すぎる。
そしてエリア内の路線の列車の本数が少ないから、有効活用するのもかなり難しい。
改悪以外の何者でもないだろう。
北陸エリアどこでもきっぷのエリアは下記の通り。
中国エリアどこでもきっぷのエリアは下記の通り。
2, 指定席無料サービスが無くなった。
2つ目は、指定席無料サービスが無くなったこと。
以前のどこでもきっぷには、6回まで指定席が無料になるサービスが付属していたのだが、
今回のきっぷにはそれがない。
つまり着席保証が無くなり、人権侵害(席に座れない)問題が起こる可能性がある。
とはいっても、この中華ウイルスが蔓延しているご時世で、
自由席が埋まることはあまりないだろうから、これはあまり問題ないかもしれない。
3, 旅行会社限定
3つ目は、旅行会社限定販売になったこと。
以前のどこでもきっぷはe5489限定だったから、家でゴロゴロしながら買えたことを考えると、
これも相当な改悪だ。
わざわざ旅行代理店に足を運ばないといけなくなるし、
カウンターで面倒くさいやり取りをしないといけない。
そして感染対策の面から見ても、これはあまりよろしくない。
4, 宿泊施設の予約も必須
4つ目は、宿泊施設の予約が必須になったこと。
個人的にこれが一番の改悪だと思う。
なぜなら宿泊施設を旅行代理店で予約してしまうと他社と料金が比較できない。
その結果、他社よりも高い料金で宿を予約してしまう可能性があるからだ。
交通費で得をしたとしても、宿泊費で損をしてしまったら、お得感が薄れてしまう。
あとは駅寝をしたり、ネットカフェで寝泊まりしたりなどをして、
宿泊費を抑えることもできない。
縛りが少なく、自由な旅ができるのがどこでもきっぷの利点だったのに、
こんなに縛ってしまっては、改悪と言われても仕方ないだろう。
5, その代わり安い
もちろんこれだけ縛りが増えているから、若干お値下げされている。
旧どこでもきっぷが22000円、関西版でも10000円だったのに対して、
- 北陸きっぷ 6000円
- 中国きっぷ 7000円
になっている。どちらもエリアの端から端まで、
特急・新幹線を利用して往復すれば元が取れるようになっているから、
有効期間2日ということを考えると妥当な金額だ。
まとめ
ここまで、新しく発表されたどこでもきっぷの改悪された点を解説したが、
いかがだっただろうか?
フリーエリアが狭くなり、6回あった着席保証も無くなり、旅行会社限定、
そして、購入時に宿泊施設を予約しないといけないという、
今までのどこでもきっぷの面影がほとんどないきっぷになってしまった。
旅行会社限定と宿泊施設予約という縛りが無ければ、まだおすすめできた可能性はあるが、
それでも以前のどこでもきっぷほどおすすめはできない。
外部リンク
- JR西日本プレスリリース
北陸エリアどこでもきっぷ中国エリアどこでもきっぷ